日本農福連携協会からのお知らせ

2022 12 5

日本初の医農福商連携イベント「いたばし農福連携キッチン」開催レポート

日本初の医農福商連携イベント「いたばし農福連携キッチン」開催レポート
来場者らで賑わう会場

12月4日、ハッピーロード大山商店街 かめやキッチン(東京都板橋区)で「いたばし農福連携キッチン」が開催されました。いたばし総合ボランティアセンター(以下「ボランティアセンター」)に東京都健康⻑寿医療センター研究所が加わった「いたばし農福連携プロジェクト」に、地元商店街が協力して実現。医療・農業・福祉・商業が連携するイベントとなりました。

記録映像

 

イベントでは、板橋区内で認知症高齢者らによって生産された自然薯とその料理が販売され、住民らが足を止めて買い求める姿が目立ちました。自然薯を使った「ふわふわ焼き」を食べた人は「食感がとろろ芋とは違う。あっさりしていて美味しい」と満足げ。農福連携については「知ってはいたが、都内でも行われているとは」と驚いた様子でした。

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ふわふわ焼きチーズ(60円)とNPO法人ユメソダテのみかん(400円/kg)
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司会の岡元一徳さん(左端)の合図でテープカットする来賓(左から七島晴仁さん=社会福祉法人板橋区社会福祉協議会 事務局長、粟田主一さん=東京都健康長寿医療センター研究所 副所長、元木要さん=農林水産省 農村振興局 農村政策部 農福連携推進室 室長、阿部哲さん=農林水産省 農林水産政策研究所 政策研究調整官、平岩俊二さん=板橋区 産業経済部長)

イベント開始時にオープニングセレモニーがあり、農林水産省 農村振興局 都市農村交流課 農福連携推進室 室長の元木要さんらがテープカットを行いました。元木要さんは挨拶で「農福連携の取組を広がるには知っていただく必要がある。皆様に農産物を買っていただき、応援していただきたい」と理解を求めました。

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挨拶する板橋区社会福祉協議会 七島晴仁さん

「いたばし農福連携キッチン」は、ボランティアセンターによる農福連携事業の認知度向上が目的。板橋区社会福祉協議会 事務局長の七島晴仁さんは挨拶の中で「ボランティアセンターはいろんなことをやっている。やりたいことが見つかるかもしれないから、足を運んでみてほしい」と話していました。

イベントまでの経緯

ボランティアセンターでは、2021年2月に地域の認知症高齢者やボランティアらと旧板橋第三小学校の荒れた花壇を整備。地域の憩いの場となる「ミニ農園」として再生しました。2022年度は、認知症高齢者を対象とした農福連携に取り組む宮崎県の都城三股農福連携協議会が参画。自然薯農家である同協議会 代表理事の岡元一徳さんの指導の下、都内初となる自然薯栽培を行いました。

本イベントの〝仕掛け人〟でもある岡元一徳さんは「都市部で農の医療福祉的活用をして認知症高齢者の生きがいを生み出し、さらにお金が循環するシステムを作りたい」と強調。今後は、世田谷区や杉並区、渋谷区でも同様の取組を展開したい構えです。

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板橋区産の自然薯(2,000円/本)
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自然薯を使った料理を準備するNPO法人ゆずり葉のスタッフ

10kgほど収穫された自然薯は、そのまま販売されるほか、おやきやスープとして調理され、すべて売り切りました。ボランティアセンターで農園を担当するNPO法人ゆずり葉のスタッフらは調理に配膳にせわしく動いていました。ゆずり葉は居酒屋「笑い処」を運営しています。

その他にも魅力的な商品いろいろ

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ボランティアグループ「ハッピーハンド」が製作した布製品

ボランティアセンター内のボランティアグループ「ハッピーハンド」が製作した布製品も販売。手作りの小物入れやエコバッグは、寄付された布で作られたものです。

さらに、ハッピーロード⼤⼭商店街振興組合が直営する農産品のセレクトショップ「とれたて村」は出張販売を実施。とれたて村は、商店街と農山漁村との交流による双方の活性化を目指し、直接契約を結ぶ全国の13市町村からの新鮮な野菜や特産品などを販売しています。

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出張販売する農産品のセレクトショップ「とれたて村」の売れ筋商品
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NPO法人ユメソダテのみかんやコインケース

知的障害者などの自立支援を行うNPO法人ユメソダテは、桜丘農業広場(東京都世田谷区)で採れたみかんの量り売りをしました。12月10日(土)、11日(日)には同広場でみかん狩りを予定しています。

関連情報

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イベント概要

名称いたばし農福連携キッチン
開催期間2022.12.4 (日)
11:00〜16:00
会場ハッピーロード⼤⼭商店街 かめやキッチン
東京都板橋区⼤⼭町40-5
URLhttps://x.gd/9LUJc

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