農林水産省は、農福連携の現場で、農福連携を実践する手法を具体的に助言・指導できる専門人材を育成するため、「令和6年度 農福連携技術支援者育成研修」を農林水産研修所つくば館水戸ほ場において実施しますので、受講者を募集します。
概要
農福連携とは、障害者の農業分野での活躍を通じて、農業経営の発展とともに、障害者の自信や生きがいを創出し、社会参画を実現する取組です。
政府は、平成31年4月に、農福連携の全国的な機運醸成を図り、今後強力に推進するため、内閣官房長官を議長とした省庁横断の「農福連携等推進会議」を設置し、令和元年6月には、今後の取組の方向性を「農福連携等推進ビジョン」として決定しました。
農福連携等推進ビジョンにおいて、「専門人材を育成することで、農業分野における障害者の作業環境の確保を促進する」とされていることを踏まえて、農林水産省は、令和2年度より、農福連携を現場で実践する手法をアドバイスする専門人材である「農福連携技術支援者」の育成研修を実施しています。
カリキュラム
(1)序章
・農福連携概論(座学)
(2)社会福祉や障害者雇用・障害福祉サービス事業等に関すること
・社会福祉と障害者福祉(座学)
・障害者雇用と就労系障害福祉サービスの仕組み、関係機関の役割(座学)
・障害福祉サービス事業の運営の実務(座学)
・障害福祉サービス事業の運営の実務(実地)
・障害特性と職業的課題の基礎(座学)
・障害特性に対応した農作業支援技法(グループワーク)
(2)農業や農業経営体等に関すること
・農業と農村社会(座学)
・農作業の一般的な特徴(座学)
・農業経営の仕組み(座学)
・農作業の流れ(座学)
・農業者による農福連携の経営実務(座学)
・農作業における作業細分化・難易度評価・作業割当ての技法(座学・実地)
日程
*全ての受講者は、(1)座学研修及び(2)実地研修・グループワークの両方を受講する必要があります。
*座学研修(e-ラーニング)は配信期間中に各自が視聴可能な時間に受講してください。
第1セット(第8期研修)
(1)座学研修 〈eラーニング〉
配信期間:6月21日(金)~ 7月1日(月)
(2)実地研修・グループワーク【4日間】〈集合研修〉
7月8日(月)~ 7月11日(木)
第2セット(第9期研修)
(1)座学研修 〈eラーニング〉
配信期間: 8月23日(金)~ 9月2日(月)
(2)実地研修・グループワーク【4日間】〈集合研修〉
9月9日(月)~ 9月12日(木)
会場
農林水産研修所 つくば館 水戸ほ場
【住所】茨城県水戸市鯉淵町5930-1
【宿泊施設】研修に先立ち、各自で確保してください。
対象者
例年、定員をはるかに超える応募があることから、令和6年度においては、幅広い地域で多様な方に農福連携技術支援者として御活躍いただけるよう、以下の要件を満たす方を対象とします。
募集要件
(ア)本研修に準拠した研修を実施予定の以下の都道府県以外に在住すること
【研修実施予定の都道府県】
北海道、静岡県、石川県、愛知県、三重県、兵庫県、鳥取県、岡山県、山口県、高知県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
(イ)過去に農福連携技術支援者育成研修を修了した者が在籍する法人に所属していないことただし、同じ法人でも異なる事業所等に所属している者については応募可とする。
(例:社会福祉法人〇〇△△事業所に農福連携技術支援者育成研修を修了した者が在籍している場合に、同法人の××事業所に所属する者からの応募は可能)
なお、定員を超える応募があった場合には、今後の活躍が十分に期待できる者であるかなどの観点から、農福連携技術支援者の地域バランス、受講者の所属業種、農福連携に取り組んでいる事業所等に所属しているかどうか及び経験年数のほか、申込フォームの自由記載欄の内容から受講者を決定します。
費用
(1)受講は無料です。
ただし、研修に係る交通費・宿泊費は、受講者又は所属組織において負担してください。
(2)災害等のやむを得ない事情により、研修を延期又は中止する場合があります。その場合には、予約した交通機関や宿泊施設のキャンセル料は、受講者又は所属組織において負担してください。
申込み及び受講者決定
(1)申込み方法
受講を希望される方は、専用フォームからお申込みください。
(2)締切
令和6年5月31日(金)
(3)受講者決定のご連絡
申込者全員に対し、締切から2週間後程度を目途に、受講者として決定したか否かをお知らせいたします。
なお、定員は各セット20名程度を予定しており、申込み多数の場合、受講できない場合があります。
また、受講者選考過程等の詳細については一切お答えすることはできませんので、ご了承ください。
注意事項
(1)実地研修では、ほ場とビニルハウス内において、農作業を行いますので、農作業に適した服装をしてください。
(2)実地研修では、農業用機械や農機具等を操作します。講師や職員等の指示に従わないで操作した場合には、危険が伴う場合もありますので、受講者各自の判断で、任意の傷害保険への加入をお勧めします。また、健康保険証を持参してください。
(3)座学研修の最終日に修了試験を実施します。農林水産省は、受講者の修了試験の答案を踏まえて、後日、必要な知識と技能を身につけた者を 「研修修了者」として認定します。認定の通知を受けるまでは、「農福連携技術支援者(農林水産省認定)」の肩書を用いることはできません。なお、認定まで1~2か月程度かかりますので、御了承ください。
(4)農福連携技術支援者(農林水産省認定)は、国家資格ではありません。
申込フォームURL
https://www.contactus.maff.go.jp/j/form/nousin/kouryu/R6_noufuku_gijutsu_kenshu.html
参考ページ
添付資料
令和6年度 農福連携技術支援者育成研修について(PDF : 1,836KB)
令和6年度 農福連携技術支援者育成研修実施計画書(PDF : 282KB)
令和6年度 農福連携技術支援者育成研修シラバス(PDF : 455KB)
令和6年度 農福連携技術支援者育成研修時間割(PDF : 204KB)
アクセスマップ(農林水産研修所つくば館水戸ほ場)(PDF : 205KB)
お問合せ
農村振興局 農村政策部 都市農村交流課 農福連携推進室
担当者:佐久間、内藤
代表:03-3502-8111(内線5448)
ダイヤルイン:03-3502-0033