地域の農業に欠かせない存在として
菜の花は、農作業を活動の柱とし障害がある方の「働く」を支援しています。作業を通じて、達成感を得ながらルールやマナーを習得し、積極性や自律性をはぐくみ、仲間と共に協力して働くことの意義を伝えていきます。ひとりひとりが自分らしさを活かして活動することの大切さを尊重していきます。
また、単に農業の担い手としてだけではなく、地域の方々へお米の苗の販売やお米の乾燥調製の受託を行うなど、地域農業に欠くことのできない存在へと更なる成長を目指しています。その他、地元小学校5年生の社会科の体験授業としての田植え稲刈り体験(農福教育連携)や地元保育所との田植え稲刈り体験(農福児童福祉連携)などより深い地域連携を行っています。
安心安全な「食」を自分らしい働きの中から
菜の花では、自宅と事業所の往復だけでなく、地域の一員として様々な働きの中で特性を活かし活躍してほしいと願っています。地域連携や農福連携を通じ、使命や役割を感じながらひとりひとりが成長できる場になりたいと考えています。
一部の圃場では、自然栽培という、肥料(化学・有機ともに不使用)も農薬も除草剤も使用せずにお米や野菜を栽培することも行い、安心安全な「食」を提供しています。自然栽培の田んぼやその周辺にはサワガニやめだか、ドジョウや絶滅危惧されているヒメミズカマキリなど多くの生き物が見られ、豊かな自然環境に触れながら伸び伸びと農作業に携わっています。このような活動は、次世代に向けた持続可能な取り組みとして続けていきたいと考えています。